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宇佐美 OA枠でリオ五輪出場意欲「機会を与えてもらえるなら…」

[ 2016年1月17日 06:30 ]

12年、ロンドン五輪では無得点に終わった宇佐美。OA枠でのリオ五輪出場に意欲

 G大阪の日本代表FW宇佐美貴史(23)が16日、オーバーエイジ(OA)枠でのリオデジャネイロ五輪出場に意欲を見せた。12年ロンドン大会に出場し、個人としては不完全燃焼。現U―23代表メンバーに配慮しつつも、日本代表の主軸とへ成長するため、そしてリベンジのためにリオ五輪出場権獲得を願った。

 4年前の苦い記憶を払拭するのは、同じ五輪の舞台しかない。自主トレのため、吹田市内のクラブハウスに姿を見せた宇佐美が大舞台への思いを口にした。

 「チームとしては良かったけど、個人としてはあんまりだったんで…」。12年ロンドン五輪。日本はベスト4まで進出するも、宇佐美は4試合出場無得点。出場機会は、わずか128分間だった。「誰しもが興味がある魅力的な大会。そういう機会を与えてもらえるならば…。それにふさわしいプレーをしていれば、そういう話にもなると思う」。リオ五輪本大会出場を志願した。

 もちろん、個人的な願望だけではない。ロンドン五輪ではOA枠でDF吉田(サウサンプトン)が出場。吉田は「威厳を身につけたかった」と後に話したことがある通り、OA枠選手はU―23代表選手以上の責任感やプレッシャーがかかる。それを乗り越えたことで吉田は主軸としての地位を固め、14年ブラジルW杯でも全試合に出場した。宇佐美も「(吉田)麻也くんが精神的支柱になってくれた」と当時を振り返り、自身の成長が18年ロシアW杯出場を目指すハリルジャパンの力に繋がると考えている。

 OA枠導入の是非は本大会出場権獲得後に、日本協会と話し合う予定。手倉森監督は「この世代でリオ五輪に行くのが理想」と話し、宇佐美も「アジア最終予選を戦っている選手たちが一番、出場資格や権利がある」と現U―23代表に配慮する。だがハリルジャパンで唯一全13試合に出場している宇佐美が加われば、日本サッカー界にとっても大きなメリットがある。まずは本大会出場権ゲットが最優先事項となるものの、手倉森監督や日本協会の決断に注目が集まる。

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2016年1月17日のニュース